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適正輸送力について

概要

当サイトでは、混雑ポイントという指標を用いて各時間帯の混雑調査を行い、混雑状況を数値化しています。
混雑状況は大抵、「混んでいる」「空いている」というように抽象的に表現される事が多いため、
人によってはイメージする状況が異なる場合があります。
ですから、細分化された混雑ポイントは混雑状況を正確にイメージ・把握する上でかなり有用です。様々な議論にも応用できます。
しかし、混雑ポイントを見ても対象となる列車の輸送力が適正か否かまでは判断できないかもしれません。
そこで、各時間帯の適正輸送力=適正混雑ポイントはどれぐらいかを管理人なりに考えてみました。(地方向け)

早朝・日中 (始電〜6時台、10時台〜16時台を想定)

朝夕ラッシュ時より利用客の少ない早朝・日中は、座席が全て埋まり、立ち客が扉付近にのみいる100p以下が適正です。
100pは着席人員約60名+立席人員約10〜30名の約70〜90名が乗車している状況です。
立席人員は着席人員の3分の1程度なので、100pの状況で乗客が不快さを感じることはまずないと思います。
静岡地区は短距離客が多いため、100pなら数駅で座れる可能性が高いです。

100p以下が理想ですが、120pまでは許容範囲内です。
120pは着席人員約60名+立席人員約30〜60名の約90〜120名が乗車している状況です。
立席人員は着席人員の約3分の2という事になりますが、立ち客は自分のスペースを十分に確保できるので、
不快さはあまり感じないでしょう。

しかし、120pを超える場合(121p以上)は輸送力増強を検討すべきです。
(輸送力増強が絶対必要というわけではないが、そうするのが望ましい)
120pを超えると立席人員が着席人員を超えます。早朝・日中にこれだけの立ち客を生み出すのはあまり良くありません。

120pを更に超え、140p以上に達する場合は輸送力増強を早急に行うべきです(輸送力増強が絶対必要)
140p以上になると、立席人員は着席人員の1.5倍以上に膨れ上がります。ラッシュ時によく見られる光景です。
早朝・日中にこの状況になるのは流石にまずいでしょう。

朝ラッシュ時 (7時台〜9時台を想定)

通勤通学客が一挙に押し寄せる朝ラッシュ時は、座席と手すりが全て埋まり、つり革もほぼ埋まる140p以下が適正です。
140pは車両定員(乗車率100%)とほぼ一致しますが、立ち客は手すりかつり革に必ず掴めるので、
それほど不快さを感じる事はないでしょう。

140p以下が適正とは言え、通勤通学客の割合と鉄道依存度の大きい地域では、この数値以下にするのは容易な事ではありません。
なので、160pまでは許容範囲内と考えられます。
160pは手すりとつり革がほぼ埋まり、それらに掴めない立ち客が扉周辺に沢山いる状況です。
隣接する立ち客と肩が触れるか触れないかぐらいのレベルなので不快指数は高まりますが、
朝だから仕方がないと諦めがつくレベルだと思います。

しかし、160pを超える場合(161p以上)は輸送力増強を検討すべきです。
160pを超えると、どうしても近くの立ち客と体が触れてしまうので、不快です。
160pを大きく超えない限り体が密着するまではいきませんが、立ち客としてはギリギリ我慢できるかできないかぐらいでしょう。

160pを更に超え、180p以上に達する場合は輸送力増強を早急に行うべきです。
180p以上になると、扉間の通路の立ち客が3列になり、扉周辺の密集度も相当高まります。
場合によっては、周りの立ち客と体が密着してしまいます。地方でこの状況になるのは避けなければなりません。

日中移行時・夕ラッシュ時・夜間 (9時台、17時台〜終電を想定)

夕ラッシュ時は通勤通学客が分散するため、朝ラッシュ時より利用客は少ないですが、早朝・日中よりは多いので、
朝ラッシュ時と早朝・日中の中間値をとります。
つまり、座席と手すりが全て埋まり、つり革も半分近く埋まる120p以下が適正です。
そして、140pまでは許容範囲内です。140pを超える場合(141p以上)は輸送力増強を検討すべきです。
160p以上に達する場合は輸送力増強を早急に行うべき
です。

諸注意

上記では「***p以下が適正」という言い方をしましたが、適正値を下回り過ぎても適正であるとは言えません
例えば、座席定員の4分の1しか乗客がいないのに果たして適正と言えるでしょうか。
そこで、適正の上限として与えた値マイナス40p未満の数値を輸送力過剰とみなす事にします。
つまり、早朝・日中は60p未満・朝ラッシュ時は100p未満・夕ラッシュ時は80p未満が過剰です。
しかし、輸送力過剰というのは乗客にとっては快適度が増す嬉しい事態ですから、輸送力を見直せと提案する事は原則としてありません。
ただし、過剰箇所の輸送力を減らす代わりに不足箇所の輸送力を増やせと言う事はあるかもしれません。

なお、ここで扱う混雑ポイントは一編成平均です。平均を計算する際は、補正が必要になります。詳しくはこちら
もう一つ注意ですが、平均値を取るときりのいい数値をわずかに下回ってしまう場合があります
そういう場合は下一桁を繰り上げて考えます
例えば、平均値が158pになってしまった場合は、下一桁を繰り上げて160pとみなします。
しかし、平均値がきりのいい数値をわずかに上回った場合はそのままの数値を用います
例:平均値が162pになったら、160pとせず162pのまま使用。

まとめ

閑散区間(掛川〜島田、興津〜富士、三島〜熱海)はこれらの数値から20pずつ引いて考えると良いかもしれません。

もしかしたら、管理人の考える適正混雑ポイントと皆さんの考えるそれは異なるかもしれませんので、
異論のある方はご意見して頂けると幸いです。


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